前回の「①準備編」に続き、ステレオ写真の話題です。
この記事では、手近なもので作ったシーソーなどの「被写体回転台」に小物を載せて撮影した、ステレオ写真の作例をご紹介します。撮影の原理や方法については、「①準備編」をご覧下さい。
それでは、次の写真をごらんください。




写真1 ステレオ写真の作例(クルマのおもちゃ/長さ25mm)
注1:「平行法」「交差法」とは、ステレオ写真を立体視する鑑賞方法の呼び名です。
注2:ステレオ写真の立体視には、ちょっとしたコツがあります。初めての方は、下記リンク先(STEREOeYeさんのサイト)をご覧下さい。
いかがですか? 立体視、できましたか? 行けそうなら、他にも色々と撮ってみたので、次の写真もごらんください。




写真2 どんぐり(クヌギの実)




写真3 ひっつきむし(コセンダングサの実)




写真4 ねこじゃらし(エノコログサの穂と種)




写真5 ススキの穂と種




写真6 野の草花(名前は未確認)




写真7 カタバミの葉と花と未熟な実
※撮影が夜だったので、葉と花が閉じています。




写真6 テレビ石(曹灰硼石/ウレキサイト)
植物が続いたので、鉱物の例をひとつ。テレビ石は、光ファイバーバンドル的な性質を持つ自然の産物です。写真のものは、10年ほど前に京都市一乗寺の啓文社書店で買いました。




写真7 ニキシー管
最後は人工物。ニキシー管は、かつてデジタル表示に用いられた電子部品です。個人的には、ずっと昔に観た映画「2001年宇宙の旅」で、このようなガラス管に入った電極が、宇宙船内で数字をチカチカと光らせていたのがとても印象的でした。私は今でも、ニキシー管と聞いただけで、そのワンシーンを思い出します。
いかがでしたか?
私はけっこう楽しめたので、新しく面白そうなものを見つけたら、またこんな感じで撮ってみようと思います。
補足:今回のやり方でステレオ写真を試される場合、撮影方法は「①準備編」でご説明した通りですが、課題はむしろ鑑賞方法かも知れません。左右2枚の写真をモニター上に並べて表示させることは、パソコン上なら簡単にできますが、スマホ上ではそうとは限らないからです。スマホ上でうまく表示できない場合は、まずは画像をパソコンに転送してそこで鑑賞する、というやり方をおすすめします。

ーーーーーーーー2025/04/09追記ーーーーーーーー
被写体をシーソーに載せてステレオ写真を撮影する方法の先例を見つけたので、追記します。
・岩井 邦中, 1981 : 雪の結晶の顕微鏡立体写真を撮影する簡単な方法, 天気, 28, 37-40.
https://www.metsoc.jp/tenki/pdf/1981/1981_06_0377.pdf
・塚越 哲, 2021 : 微小標本のステレオ写真の作り方 −オストラコーダを例に−, 自然史しずおか 第75号, 7-8.
http://www.spmnh.jp/news/news75/N75cet.pdf